【母乳育児】軌道に乗せる方法②~吸わせ方、ラッチオン~

子育て
前回に引き続き、私はこれで母乳育児が軌道に乗ったよ!という方法を書きます。

今回は「吸わせ方」についてです。

「吸わせ方」に関しては「ラッチオン」が全てだと思います。

ちゃんと吸えていないと、以下のようになってしまい、母乳量が増えなかったりしてうまくいかなくなってしまいます。

・効率よく母乳を摂取できず、赤ちゃんが疲れてしまって量飲めない
→すぐにお腹空いて泣く
→母子ともに寝れない
→授乳サイクルが悪循環になってしまう
→作られた母乳が吸い出されないまま残る
→「あ、こんなにいらないのね」と体が判断して母乳生成量を減らす
・おっぱいに刺激が伝わりにくく、母乳生成のホルモンが分泌されない

上手にラッチオンさせて、授乳サイクルを好循環にすることで、母乳育児が徐々に軌道に乗っていくと思います。

母乳量の増やし方や授乳サイクルについてはこちら

「ラッチオン」とは

ググると、”おっぱいが効率よく飲めるように正しい状態でおっぱいに吸着すること”みたいな感じかと思います。

“正しい状態”ってどんな状態なの?ということが、最初わかりませんよね。
1人目のとき、私はこの”正しい状態”が何なのか全くわからず、調べても「ラッチオン」という単語にもたどり着きませんでした。

2人目でうまくいったとき、「これ両親学級や産院で詳しく教えるべき概念だろ!」と思いました。

ちなみに、私が産院で授乳指導してもらうときに言われたことは以下です。
・できるだけ深く咥えさせる
・赤ちゃんが大きく口を開けたタイミングで素早く乳首を放り込む
・横抱きの場合、自分の方に赤ちゃんをぎゅっと引き寄せて赤ちゃんと密着する

上記全て私なりに工夫しながらやりましたが、全っっ然うまくいきませんでした。

哺乳の仕組み

赤ちゃんは上顎が窪んでいて、ここに乳首をハメるようにできています。

上手にラッチオンができると、上顎に乳首をハメて、おっぱいに唇を密着させて口の中を密閉空間にできます。
真空状態にして口の中をを負圧にすることで母乳を掃除機みたいに吸い出します。

ピジョンの動画がわかりやすいので載せます。

ストローで飲むのとは全く違う仕組みで飲んでいます。

浅吸い(深く咥えないで浅く咥えて吸われる)になってしまうと、上手に哺乳できないし、乳首が切れたりしてめちゃくちゃ痛いです。

私が思う「ラッチオン」

まさに“吸着”です。
感覚的には、「吸盤」や「トイレ・のスッポン」です。

うまくいったとき、これか!!!!!と感動しました。

引き離そうとしても乳輪ごと引っ張られる感じです。

「ラッチオン」できているかのチェックポイント

・「吸盤」や「トイレ・のスッポン」のように吸着されている感覚がある
・少し引っ張ったくらいじゃ外れない
・赤ちゃんの口とおっぱいが広範囲でぴったり密着して真空になっている感じがする
・赤ちゃんの唇がドナルドダックのように上下ともに外側を向いている
・「チュパチュパ」でなく「グイングイン」吸われる感じがする
・痛くない

上手に「ラッチオン」させるには?

下唇からくっつけてカプっとさせる

赤ちゃんの顎を乳輪の下部分にくっつけて、下唇からカプっと咥えさせます。
赤ちゃんの頭を手に乗せて、手首のスナップでカプっといく感じです。
口を開けた瞬間に乳輪を舌の上に乗せるようにして、上唇で蓋をする感じです。

唇を内側に巻き込んでしまいやすい赤ちゃんは、これを試してみてほしいです。

おっぱいをハンバーガーのようにつぶして入れる

特に新生児期などは、口があまり開かないので、乳輪分の大きさ開かないことが多いと思います。
なので、デフォルトの乳輪の大きさを縮めるべく、おっぱいをハンバーガーのようにつぶします。
つぶして入れると奥まで入りやすいです。
つぶして、下からカプっとさせます。

大きく口を開ける瞬間を狙って上顎に押し込む

口の大きさは個人差もありますが、特に新生児期は口が小さいので、なかなか深く咥えさせることができません。

おっぱいで赤ちゃんの唇をツンツンすると口を開けようとします。(探索反射)
そのアーンとした瞬間にハンバーガー状につぶしたおっぱいを素早く口の中にグッと奥まで入れます。
上顎に乳首をハメるので、上顎を狙うように入れます。

唇が外側になっていなければ直してあげる

乳輪を咥えこむようにして、上下の唇ともに外側に向いて、ドナルドダックの口になっているのが理想です。
唇を内側に巻き込んでしまうと、空気が入ってしまい、真空状態にならず、吸着できないからです。

内側に巻き込んでしまっている場合は、咥えさせ直すか、指で唇を外に出してあげます。

唇を内側に巻き込んだまま吸われると乳首が切れたり、すごく痛かったりします。
これを続けると、授乳の時間が恐怖になります。

痛くてたまらないほど傷がついてしまったら、傷が治ってくるまで直接吸わせるのをお休みしてもいいと思います。

痛くなったらピュアレーンをラップでパックするのがオススメです。傷も早く治ります。
また、痛くなる前に塗っておくと、乳首切れの予防になります。

お休み中でも母乳を出さないと母乳量が減ってしまうので、傷を刺激しないよう手で搾乳するか、ハードタイプの乳頭保護器がオススメです。
激痛レベルの傷にはソフトタイプは気休め程度です。

口の作りやクセで、どうしても唇を内側に巻き込んでしまう赤ちゃんもいると思います。
1人目の子がそうでした。
母が頑張ってもどうしてもうまくいかない場合もあると思います。
個人的には、そういうときは無理せずミルクを利用するといいのかなと思います。

助産師さんや母乳相談室で相談してみてもいいかもしれません。

縦抱きがオススメ

慣れるまでは縦抱きがオススメです。
新生児を縦抱きで授乳するのは怖いかもしれませんが、しっかり首を支えてあげれば大丈夫です。

理由

・赤ちゃんの下唇からくっつけてカプっとさせやすい
・手の角度的におっぱいをハンバーガーみたいにつぶして入れやすい
・赤ちゃんにとっては大人が飲み物を飲む角度と同じ角度なので、飲みやすい(らしい)
・うまくいったときに「ゴクゴク」と飲む音が聞こえやすい角度なので、うまくいっているか、おっぱいがまだ出ているかどうかの判断がしやすい

相性もあるし、成長とともにうまくいくことも

赤ちゃんの口の大きさやクセ、乳首の大きさなど、相性もあると思います。

成長とともに赤ちゃんの口は大きくなるので、初めは上手に奥まで咥えられずに浅吸いになってしまっていても、徐々に直ってくることもあります。

まとめ

初めはコツをつかめず、うまくいかないことも多いと思います。
私は1人目のときに産後うつかもというところまでいっていたと思います…。

ストレスを溜めないことは難しいかもしれませんが、精神が保てなくなるまで無理せず、親子それぞれのペースでゆっくりやっていけばいいのかなと思います。

赤ちゃんが元気に育って、母の心に余裕があることが一番大事だと思います。

母の心の余裕の大事さは、本当に日々実感します。

関連記事

【母乳育児】うまく軌道に乗せる方法①~母乳量の増やし方~
【母乳育児】1人目のとき多分産後うつだった話
【母乳育児】1人目(完ミ)と2人目(完母)の違い

コメント

  1. […] などの場合、上手に吸えていない可能性があるので、こちらの記事も合わせて読んでみてください。  →【母乳育児】うまく軌道に乗せる方法②~吸わせ方~ […]

タイトルとURLをコピーしました